こんにちは。
久しぶりの更新です。
今回はアメリカでのエッセイの書き方について書いていきます。
日本では現代国語の授業では、リーディングを中心にやることが多いですね。
「文章を読んで以下の問いに答えなさい」というスタイルです。
しかしアメリカは全く異なり、「文章を読んでエッセイを書きなさい」
みたいなスタイルが多いです。
なので日本での文章を理解する能力よりも、
読み手に自分の意見を伝え、相手を納得させる能力が重要視されます。
よくアメリカではディスカッションを授業に取り入れたりしますが、
それも自分の意思を相手に伝えるという発想。
先生の言うことをただ理解するだけの授業(それも眠くなって難しいですが苦笑)
よりもはるかに難しいのです。
当然エッセイでもこの能力が求められるわけで、
そのためには自分の主張を明確にし、例などを使ってそれを証明しなければなりません。
(ここがクリティカルシンキングの力に関わってきます)
ここで大事なことはその例がどこまで具体的で、矛盾がないかです。
この能力は留学生にとってはとても重要なことで、
例えば、(今から俺の主張の証明をします)
アメリカ人にとっては、多少の情報はあっても日本という国は
自分の知らない国であるわけで、
日本から来た留学生となると、当然話は
「日本がどんな国か?」という話題になるわけです。
そこで我々は、例えば京都の話をするならば、
「京都は歴史的な街だよ」といって大雑把な印象を相手に伝え、
その後、なぜ歴史的な街かを説明する必要があります。
例えば「首都が東京に移るまで、
京都は何百年も首都として存在していたんだ」など、
話をメインテーマにそって一貫的に、
具体例を出しながらもそれを証明しなければなりません。
もちろん例のように、エッセイでは読み手が誰であるかをわかっておくことも大事ですね。
読むのがアメリカ人なら、日本の常識を一から説明しなければいけないので、
その常識を分解して説明する作業が難しかったりするでしょう。
ちなみに、この能力は例えば、地方から来た人が
東京の友達に地方のことを伝える時など、
自分の過去や経験などを相手に説明する時にも重要だったりします。
しかしその例を伝えるには、いわゆる一般常識や予備知識などが長けていて、
語彙力も富んでいる方が相手には伝わりやすいでしょう。
アメリカのエッセイはこんな感じで、
読み手に自分の主張を証明し、納得させるために書いていくのです。
日本では論文を書くということはあまりないので、
このアメリカでのエッセイを書く授業は論理的な思考能力(Logical Thinking)を
伸ばすことにも繋がるので、後々非常に役に立つと思います。
あとパラグラフの構造が実にシンプルでわかりやすく、
日本みたいにやたら段を区切らず、単純に
Introduction、Body1、Body2、Body3、Conclusionなどで
区切っていくものが多いです。
そしてそのBodyではIntroで書いた主張に対しての証明をするわけで、
ConclusionでそのSummary、そして結論を書くわけです。
起承転結という書き方が一般的な日本とは全く違いますが、
上のように非常にわかりやすいので、
慣れると案外こっちの方が書きやすいかもしれませんね。
小さい頃からこういう文章を書いていれば、もっと創造豊かで賢くなっていたかもしれませんね。
ということで「ライティングは常に読み手の立場に立って書くことが大事」なので
本日の1曲は、TravisのWriting To Reach Youです。
この曲はTravisの名盤2nd、The Man Whoからのシングルですが、
本人達曰く、この曲はOasisのWonder Wallに影響を受けたとか。
聴いてみるとなるほどそんな感じでしょうかね。
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